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J-Startup hour「知財Weeks」vol.4 「宇宙ビジネス×知財」

毎週木曜18時からventure café Tokyo (港区・虎ノ門ヒルズ内)で開催されるJ-Startup Hour。新進気鋭のスタートアップや投資家が集まるこの場所で2019年1月、「知財Weeks」(全4回)が開催されている。
1月31日はついに最終回、『宇宙ビジネス×知財』を開催。アクセルスペースの宮下氏、グローバルブレインの青木氏、モデレータとして野村総合研究所の佐藤氏にご登壇いただいた。 ニッチなテーマにもかかわらず、今回も立ち見続出で超満員の中、熱いトークセッションが繰り広げられた。

今、宇宙ビジネスにおける知財の考え方は大きく変化している。これまでの宇宙産業は、衛星などが一度宇宙空間に放出されればいわゆるリバースエンジニアリングはできないため、特許を取得するメリットが薄いといわれてきた。 しかし、スタートアップが台頭し、国をまたいで様々な企業が連携するようになると、情報のコントロールが非常に重要に。 また、宇宙を舞台にした新たなビジネスが続々と生まれる中、当然そこにはこれまでとは違う知財の見方が必要だ。新しい宇宙ビジネスの時代に、どう知財戦略を構築していくべきか、最前線で活躍する方々から話を伺った。

(左:アクセルスペース 宮下氏、中央:グローバルブレイン 青木氏、右:野村総合研究所 佐藤氏)

小型衛星をゼロからフルスタックで製造し、その技術力の高さからJAXAからの受注も担うアクセルスペース。今般、衛星画像を活用したデータプラットフォームビジネスを新たに展開しているところ、 他のAIビジネスなどと同等に情報そのものが重要になる。まさに、知財でどう守っていくか、がカギとなっているとのこと。 宇宙データのビジネスとなれば、GAFAも参入し、大量の特許出願がなされている。グローバルで勝負するためには、守りと攻めのグローバルな知財戦略が必須、と青木氏。 また、投資家目線では、技術系のスタートアップであれば、“知財ありき”が投資の鉄則、とのこと。創業時から知財を保有しているくらいの意識の高さが必要だ。

アクセルスペースの場合、宇宙エヴァンジェリストの肩書きももつ青木氏に出会えたことが転機だったとのことだが、なかなかそういう人材は少ないのも現実。自社では気が付きにくい点も、 客観的なアドバイスで眠っている宝(知財)を本物にできるかもしれない。

アクセルスペースは、今年度の特許庁の知財アクセラレーションプログラム(IPAS)を利用し、10月から12月の3か月間のメンタリングを通じて、 新しく始める画像データビジネスにおける知財戦略を強化してきた。知財なんとかしないと、と思っているけれど、十分手が回らない、どこから手を付けていいかわからない、というスタートアップの方、ぜひ来年度のIPASにご応募いただきたい。