特別企画
スタートアップのための知財キーワード解説

第9回●「特許マップ(パテントマップ)」とは?

【シンプルに表すと?】

特許についての分析ツール。たとえば、特許出願状況を調査分析してグラフや図表にしたものなど、さまざまな種類がある。技術開発の方向性検討や新規事業の立案に有効。既存のウェブツールなどを使って自分で調べることもできる。

知財インテリジェンスサービス(特許庁)
 特許情報提供事業者リスト集:パテントマップ作成サービス(特許庁)

「特許マップ(パテントマップ)」とは、何でしょうか?

IP BASE:特許マップ(パテントマップ)は、特許出願状況を調べて、自社事業の周辺領域に競合がどれだけいて、どのような技術開発や事業展開をしているのかを分析するものです。その分析結果から、今後の事業の方向性、戦い方を決めることができます。

スタートアップも使ったほうがいいのでしょうか?

IP BASE:マップ化にはある程度の特許数が必要なので、自社分析はどちらかというと大手企業向きですね。スタートアップの場合、業界や競合他社の動向分析やレッドオーシャンとブルーオーシャンの見極め、持っている技術を使って何か事業を始めたいときの協業パートナー探しにも使えますよ。

自分で簡単に調べられるツールやサービスはありますか。

IP BASE:特許庁では、「知財インテリジェンスサービス」という、特許情報を分析するための無料ツールをまとめたサイトを公開しています。

こうしたツールを使って自分でパテントマップを作り、自社事業のトレンドやライバル企業の動きを探ったりできる、というわけですね。

IP BASE:スタートアップの経営者が自力でやるには限界があるので、まずはこうしたツールを入口として、特許情報の分析とはどんなものなのかを知ってもらい、そのうえで専門家に相談することをお勧めします。

本格的に実施すると、けっこうな費用がかかってしまうのでしょうか。

IP BASE:そこが難しいところですね。特許庁では、INPITを通じて中小企業やスタートアップ向けに(特許情報分析の支援)を実施しています。新しい事業を始めるときなどは有用なので、こうした補助金などを利用して、一度は特許情報分析をしてみるといいかもしれません。