特別企画
スタートアップのための知財キーワード解説

第17回●「商標登録の効果」とは?

【シンプルに表すと?】

ブランド名や商品名を商標登録しておくと、国家から使用権が与えられるので安心して使える。模倣品の排除や抑止力、取引先からの信頼・評価がアップする、ライセンスによる収入・知名度の向上などのメリットもある。

商標登録すると、どんな効果があるのですか?

IP BASE:ひとつは、安心して商標を使えることですね。他人から商標権侵害で訴えられる心配がない、ということがとても大きいと思います。

商標登録されていないと、他者にブランド名やロゴマークを利用された場合に、止めさせることは難しいのでしょうか?

IP BASE:他者にブランド名やロゴマークを利用された場合、「不正競争防止法」という法律によって訴える方法はありますが、不正競争防止法に定められた要件を立証するのが大変です。商標権を取っていれば、明確に権利があること自体はすでに認められているので、不正競争防止法より、他者の使用を止めさせることが容易といえます。

ほかの人に真似されにくく抑止力にもなる、ということですね。

IP BASE:真似されにくいですし、権利行使もできます。紛らわしい商標を無断で使用されたら権利者は使用をやめるように警告書を出すこともできるので、強い権利だと思いますよ。

ほかにも、ビジネスでのメリットはありますか?

IP BASE:あくまで一例ですが、大手百貨店などでは、商標権を取っていることが出展の条件になっていることもあります。取引先からの信頼性を得るためにも商標登録は必須です。人気ブランドはコラボ商品などでライセンス収入や知名度のアップに活用していたりします。
 また、特許は出願から20年で権利が失われますが、商標は5年または10年で更新すれば、未来永劫まで権利を維持できます。ブランドとしての価値を上げたいのであれば、商標は強力な武器になります。