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スタートアップを成功に導く~コーチング、起業戦略、事業戦略、資金調達・財務戦略、事業戦略に基づく知財戦略、交渉学~

「スタートアップを成功に導く」の刊行にあたって

 スタートアップは、新しい技術やアイデアなどの知的財産(知財)がその事業のコアとなっており、事業戦略に基づいて、これらの知財を戦略的に保護・活用していくことが重要です。特許庁では、2018年度から知財に特化したアクセラレーションプログラム「IPAS」を実施し、スタートアップの事業戦略に基づく知財戦略の構築を支援しています。IPASでは、ビジネスメンター、知財メンター及び様々な専門家であるアソシエイトメンターをメンタリングチームとしてスタートアップに派遣し、スタートアップに対しメンタリングを行い事業戦略に基づく知財戦略の構築を⽬指しています。

 IPASでは、これまでに得たメンタリングの知見を、業務でスタートアップを支援する専門家の皆様に共有するために、ナレッジシェアプログラムを開催してきました。2022年度は、参加者がスタートアップの事業戦略に基づく知財戦略を策定できるようになることを目的として、スタートアップを成功に導くための実務能力を養っていただく、参加型のアクティブな形式で全6回開催しました。なお、2022年度から、参加型で実践的なナレッジシェアプログラムとするために有料となりました。

 大変ご好評をいただいたことから、2022年度のナレッジシェアプログラムを公開できる範囲で冊子にしました。スタートアップを支援する専門家の皆様だけでなく、スタートアップの皆様にとっても参考にしていただけるものになっています。スタートアップを支援する専門家の皆様、スタートアップの皆様の今後の事業戦略に基づく知財戦略構築の一助となれば幸いです。

「スタートアップを成功に導く」の読み方

 スタートアップは起業戦略に基づいて起業をし、事業戦略、財務戦略を立てながら、資金調達をして、 VC や専門家などの支援を得つつビジネスを行います。
 本冊子では、まずスタートアップの成長ステージごとにおけるVC の伴走支援(コーチング)を学んで、支援の全体像を俯瞰していただきます。そのうえで、戦略の順番に合わせて、起業戦略、事業戦略、資金調達・財務戦略、事業戦略に基づく知財戦略を学んでいただきます。また、スタートアップの成長に おいて、すべて の段階で必要になる交渉について交渉学として学んでいただきます。

2023年4月
特許庁

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