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知財戦略⽀援から⾒えた スタートアップがつまずく14の課題とその対応策

「知財戦略⽀援から⾒えたスタートアップがつまずく14の課題とその対応策」の刊⾏にあたって

 スタートアップは、新しい技術やアイデアがそのビジネスのコアとなっており、これら知的財産を戦略的に保護し、活用していくことが重要です。
しかし、創業期には、知財保護・活用のノウハウを持っていなかったり、ビジネスの⽴上げに注⼒するあまり知財権の取得を怠ったりするため、コアとなる技術やアイデアが適切に保護されていないことが課題となっています。知財の保護・活⽤の戦略をもたないままに、商品の開発、リリースや他社との連携を進めてしまうと、技術やアイディアの流出、模倣品の出現、事業から期待ほどの利益が得られない等、せっかくの知的財産をスタートアップの成⻑に結びつけることができません。
特許庁では、このような背景を踏まえ、2018年度から知財に特化したアクセラレーションプログラム“IPAS”を実施しています。IPASでは、2年間でスタートアップ25社に対し、ビジネス専門家及び知財専門家からなるメンタリングチームを派遣し、スタートアップと一緒に、ビジネスに応じた知財戦略の構築を⽬指しました。
本冊子は、2年間のIPASで⾏ったスタートアップへのメンタリングで明らかになった課題とその対応⽅法について、事例を交えて紹介するものです。これらの事例は、IPASの⽀援実例に基づきつつ、読者が理解しやすいようモデル化しています。全ての課題と対応⽅法を網羅しているものではありませんが、スタートアップ、ビジネス専門家、知財専門家のみなさまの今後の知財戦略構築の一助となれば幸いです。


2020年4月 特許庁

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