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イベント告知・レポート

J-Startup hour「知財Weeks」vol.3 「大学発ベンチャーの知財戦略」を開催しました!

毎週木曜18時からventure café Tokyo (港区・虎ノ門ヒルズ内)で開催されるJ-Startup Hour。新進気鋭のスタートアップや投資家が集まるこの場所で2019年1月、「知財Weeks」(全4回)が開催されている。

1月24日はその第三弾、『大学発ベンチャーの知財戦略』を開催。メルティンMMIの粕谷氏、リアルテックファンド兼ユーグレナの永田氏にご登壇いただいた。特許庁の貝沼氏のモデレートのもと、会場からの質問も多数出て、非常に濃いトークセッションとなった。

(左:特許庁 貝沼氏、中央:メルティンMMI 粕谷氏、右:リアルテックファンド 永田氏)

昨今、メルティンMMIやユーグレナをはじめ、知財を武器として成功した大学発ベンチャーが多数でてきているが、大学発ベンチャーならではの課題も多くある。一つは、大学の特許がビジネスでは使いづらいケースが多いこと。その理由として、大学の研究者が取得する特許とベンチャー企業が取得する特許は根本的に目的が異なるという点がある。大学の特許は、多くは新規性があるかどうか、研究や技術が世の中に認められるかどうか、などを目的としているが、ベンチャー企業の場合は、何らかの社会課題を解決することを目的としており、技術はあくまで手段と考える。

では、大学発ベンチャーの成功のポイントはどこにあるのか。重要な点として、「先例に学ぶこと」「素地の違う者を取り込むこと」「役割と責任を明確にすること」などがあげられた。車が轍があると走りやすいように、目標となる先輩大学発ベンチャーがいれば、後続もどんどん出てくる。また、エンジニア出身ばかりではなく、ビジネスに明るい者を取り込むことで事業が成長する。さらには、たとえ専門外の領域でも、役割と責任を明確化することで、多くの場合各々の努力でキャッチアップできる、と。知財に関してはCIPOを置くことも一案かもしれない。お二人だからこそ語れる、大学発ベンチャーならではの貴重なお話を時間いっぱいまで語っていただいた。

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