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バイオ・ライフサイエンス

ライフサイエンス/バイオ系(11)
商標とラボノートの記録を忘れずに

業種や業務、技術カテゴリーなど分野別の知財戦略を専門家にヒアリング。
当該ジャンルの起業・スタートアップに必須の基礎的な知識をお届けします。

テーマ:バイオ・ライフサイエンス

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    講師

    島田 淳司氏

    • 東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)  
    • ベンチャーパートナー・シニアエキスパート(IP)
  • 監修

    森田 裕 氏

  • 監修

    大門 良仁 氏

 ライフサイエンス/バイオ系スタートアップは、うっかり商標の登録を忘れがちです。会社の名前やロゴは早めに登録しておきましょう。

 大学での特許出願で注意したいのは、名誉発明者の問題です。大学の研究室では、発明に貢献していない先生のみを発明者として出願されるケースがままあります。人間関係や学内の事情もあるでしょうが、特許に関しては、きちんと法律に従って出願しないと、のちに特許法上のトラブルを招くことがあります。

 将来、米国のようなディスカバリー制度が日本にも導入されると、発明者でない人が出願した場合、特許無効審判にかけられ、特許をつぶされかねません。

 ディスカバリー制度では、誰がこの実験を行なったのか認定が行なわれるようになります。欧米の訴訟に耐え得るように、実験の手順やデータをラボノートに記録し、きちんと管理することが重要です。最近は、電子ラボノートを利用しているところも多く、当社の投資先の多くも利用しています。

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