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イベントレポート

イチロクカンファレンス vol.40@オンライン 「特許庁ベンチャー支援班と考えるスタートアップの知財戦略」に参加しました!

 2022年2月16日、神奈川県横須賀市のスタートアップインキュベーションセンター「16 Startups」と特許庁ベンチャー支援班はコラボイベント『イチロクカンファレンス vol.40@オンライン「特許庁ベンチャー支援班と考えるスタートアップの知財戦略」』をオンラインにて開催。

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イベントには、横須賀由来のスタートアップ2社、株式会社ラントリップ代表取締役の大森 英一郎氏と、N-Sports tracking Lab合同会社代表社員CEOの横井 愼也氏、ベンチャーの知財戦略の専門家である秋山国際特許商標事務所の弁理士 秋山 敦氏、特許庁総務部企画調査課 ベンチャー支援係長の今井 悠太が登壇。司会進行は16 Startups Chief Executive Officerでタイムカプセル株式会社 代表取締役の相澤 謙一郎氏とASCII STARTUPのガチ鈴木が務めた。

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16 Startups Chief Executive Officer、タイムカプセル株式会社 代表取締役 相澤 謙一郎氏

 イベントの前半は登壇4名によるプレゼンを実施。秋山氏のプレゼンでは「スタートアップ企業の知財戦略」をテーマに、特許を取ることのメリットと取らないことによるデメリット、ITサービスで特許が取れるかどうか、特許によってビジネスが伸びるかどうかについて解説した。

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秋山国際特許商標事務所 弁理士 秋山 敦氏

 特許庁の今井は、特許庁が提供するスタートアップ支援施策を紹介。スタートアップ向けサイト「IP BASE」のコンテンツ、知財アクセラレーションプログラムIPAS、オープンイノベーション促進のためのモデル契約書ver.1.0、3カ月で審査結果が出るスーパー早期審査、特許手数料等が3分の1になる減免制度、知財総合支援窓口について説明した。

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特許庁総務部企画調査課 ベンチャー支援係長 今井 悠太

 株式会社ラントリップは、全国のランナーとつながるランニング専用SNSアプリを中心に、コース検索サイト、ランニングギア情報の配信、自社ブランドのECサイト、バーチャルレースなどを展開している。2020年からはオンラインマラソンを開催できるプラットフォームを運営し、毎月第4土曜日にバーチャルレースを開催。1日最多で2.7万人が参加する国内最大級のオンラインマラソン大会となっている。

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株式会社ラントリップ 代表取締役 大森 英一郎氏

 N-Sports tracking Lab合同会社は、超リアルタイムのスポーツトラッキングツール「HAWKCAST」を開発している2019年設立のスタートアップ。ウインドサーフィンやボート、セイリングなどの広域スポーツでは、試合会場で観戦していても肉眼では船舶などを見ることができない。そこで、LET通信で常時GNSS等の位置情報データをクラウドに送信し、マップやCG上に可視化することでリアルタイムにレースを観戦できるようにした。

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N-Sports tracking Lab合同会社 代表社員CEO 横井 愼也氏

 後半のパネルディスカッションでは、秋山氏、今井、大森氏、横井氏と、ASCII STARTUPのガチ鈴木が参加。現在の知財への取り組み状況、資金のない中での上手な知財活動の進め方、実証実験での情報公開で気を付けること、といったトピックについて議論した。

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