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  • IP BASE

IPASを通して見えた知財メンタリングの基礎

After Mentoring IPASで築いた人的ネットワークを継続する

IPASは、メンターにとってもメリットのある事業です。例えば、メンター同士のネットワークができることや、自分に信頼を置いてくれる研究開発型スタートアップが見つかることがあります。

Story

  「近藤先生、ご無沙汰しております。その後いかがですか?」
 「ああ、片桐さん。3か月ぶりですかね。おかげさまで、その後も忙しくさせていただいています。今日はいかがなさいました?」
 「今日は、先生にちょっとご依頼がありまして。今、我が社で投資を検討している研究開発型スタートアップがあるんですが、そこの技術や知財がイケているのか把握したいんですよね。そこで、近藤先生のお顔が浮かびまして、お電話させていただきました。評価の方をお願いできませんでしょうか?」
 「ああ、そういうことですね。お安い御用ですよ。」
 「ありがとうございます!では、来週どこかでお会いして、詳細をお話ししますね。」
 片桐にとって、IPASで知り合った近藤とのつながりは、自身のIPASにおける最大の成果だったと感じている。これで、今まで不安を抱えながら投資していた研究開発型スタートアップに対して、自信をもって投資ができるようになるだろう。
 「ところで、先生は、その後仲川さんとは連絡とったりされていますか?」
 「ああ、あの後、とある団体の知財セミナーでご一緒しましたよ。うまくIPASの成果を使ってもらっているようでした。」

解説

・IPASを機に、メンター同士のネットワークを活用する
・研究開発型スタートアップのその後を追ってみる


1.メンター同士のネットワークを活用する
 IPASでチームを組んだメンター同士は、IPAS後もネットワークが持続している場合があるようです。
 自らの顧客のビジネスプランをより良いものにしたい、顧客が新たなビジネスを模索しており相談に乗ってあげてほしい、投資を考えている企業の技術や知財を評価してほしい等、これまでのネットワークでは解決できなかったことが、解決できるようになる場合もあります。
 是非、IPASを契機として築いたネットワークを実務でも活用していってください。

2.その後を追ってみる
  研究開発型スタートアップは、メンタリング後に必ずしも予定通りに成長していかないこともあります。
 そのため、IPAS後も、時々研究開発型スタートアップの動向等に気をかけ、時には連絡を取り合うこともよいかもしれません。
 IPASメンターとして関わったスタートアップが、自分が残してきたアドバイス等を踏まえて成長しているか確認し検証を行うことで、自身のメンターとしてのスキルアップを図れる可能性があります。



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