5.3.2 スポットメンタリング
スポットメンタリングとは、通常のメンタリングで採択できなかったスタートアップ向けに1回、2時間程度のメンタリングを行うサブプログラムです。
ねらい ①
参加できる企業の数を増やすことで、今後のプログラムへの応募の動機付けを強化する。
ねらい ②
専門家にメンタリングを経験してもらい、翌年度の参加イメージを持たせることができる。
プログラム実施のフロー
準備、留意点
開催日時の決定と場所の確保
IPASではスポットメンタリングを年間3回、4~6社/回をにて実施していますが、回数や企業数は多いほど良いです。

準備
スタートアップの負担軽減の観点から通常メンタリングの応募資料をそのまま利用可能とすると良いです。

マッチングと採択
- 基本的には、通常のメンタリングと同じです。
マッチングのポイント
マッチングするためには、スタートアップへの追加の聞き取りなども有効です。応募書類だけでは、情報が不足したり、状況が変化している場合もあります。

利益相反チェック、委嘱
- 正式な委嘱の前にスタートアップとメンター間の利益相反チェック行っています。NDAの締結も強く推奨します。
利益相反チェックについて
特許出願前の秘密情報や営業秘密を扱う場合が少なくありません。IPASでは、利益相反チェックを必須としています。
NDA締結について
スタートアップが安心して相談できるように、守秘義務は重要です。守秘義務のある国家資格者(弁護士、弁理士など)以外については、NDAの締結をお願いしています。

メンタリング
- 充実したメンタリングのために、相談内容の事前共有が有効です。
- 継続的な改善のためアンケートも実施しましょう。
メンタリングのポイント
メンターに対して、事前に情報共有すべき情報としては下記が挙げられます。
- スタートアップの基本情報相談したいこと
- 出願済みの特許公報など
Point!
運営側としても翌年度以降の企画やメンター就任意向を見極める場となるので、アンケートで進行についての感想、スタートアップのニーズについて把握し、その結果の分析を次回以降のメンター候補選定に活かせるようにしましょう。