4. 本手引きの使い方
本手引きでは、 IPAS事業を運営する上での事務局の役割を紹介し、読者の方々が、知財戦略支援プログラムを企画、運営する際の助けとなることを意図して作成しています。
読者の方々が目的とする事業の企画を立案する際の参考資料としてお役立てください。
1.ビジネスに応じた知財戦略の策定
革新的な技術やアイデアを基に創業するスタートアップにおいては、その技術・アイデア自体が財産となるため、権利化・ノウハウ化やライセンス取得等の方針、体制を整備する「知財戦略」の構築が重要です。
しかしながら、創業期には、ビジネスの立ち上げに注力するあまり、知財戦略のノウハウや権利取得にかけるリソースが不足し、コアとなる技術やアイデアが十分に保護されていないことが課題となっています。
IPAS事業を構成する要素
メインプロセス
-
応募フォームの作成や選考基準の策定を行い、支援するスタートアップを公募、選定します。
-
応募フォームの作成を行い、メンター候補となる専門家を公募、管理します。
-
選定したスタートアップのニーズと、メンター候補のスキルをマッチングさせます。
-
メンタリングの円滑な進行を支援します。
知財戦略構築を支援するために特許調査も手配します。
イベント運営
-
採択されたスタートアップのお披露目を行います。
-
メンタリングの成果を広く周知し、事業主旨の認知度向上を図るとともに事業のすそ野拡大を狙います。
サブプロセス
-
セミナーやグループディスカッション形式で専門家に対してビジネスや知財のナレッジを共有します。
-
採択されなかったスタートアップを対象にスポット的に1回2時間程度のメンタリングを行います。
全 体
-
支援企業採択、支援計画へのアドバイスなど含め、大局的かつ専門的な見地から事業全体に対して助言をいただきます。