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知財戦略⽀援から⾒えた スタートアップがつまずく14の課題とその対応策

2.プログラムを通じて把握した課題と対応策

課題7 アルゴリズム等のソフト面での知財活用が難しい

侵害されているかどうか証明するのが難しいソフト技術を
知財的にどうやって武器としていくのか?

Point

・アルゴリズムの処理は抽象化し、インプット及びアウトプットの内容を具体化したアプリケーションで出願しましょう。
事例⑬ インプット及びアウトプットを具体化したアプリケーションに関する特許を出願する

1.スタートアップの課題

 スタートアップは、大量の個人データをAIによって解析するサービスに取り組みたいと考えていました。しかし、アルゴリズムを特許化したとしても、アルゴリズムは外から見えないものであり、特許出願によって開示することにより、他社に勝手に技術を使われてもわからないため、どのように自社の技術・アイディアを守れば良いのかがわからない状態でした。

2.IPASでの対応

 メンタリングチームは、アルゴリズムのみではなく、アルゴリズムを活用したアプリケーションを想定して特許を出願することを提案しました。
 具体的には、インプットの内容、それに対するアルゴリズム処理を抽象化したプロセス、出てきたアウトプットの内容を含めたアプリケーションに関する特許出願をすることを提案しました。

アルゴリズムを含むサービス全体で権利化


3.本事例のkey factor

インプットとアウトプットに着目しよう

アルゴリズムそのものを権利化しても、他社がその権利を使っているかどうかわかりません。
そのため、アルゴリズム処理を抽象化するとともに、インプットのデータとアルゴリズム処理により出てきたアウトプットに着目した権利化を検討することが重要です。

目次
1.IPASとは 2.プログラムを通じて把握した課題と対応策
3.おわりに Column
目次 1.IPASとは 2.プログラムを通じて把握した課題と対応策 3.おわりに Column
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