2.プログラムを通じて把握した課題と対応策
課題8 特許権による独占期間を長期化する戦略が不十分
医薬・バイオ系等、製品の研究・開発期間が長い分野において、特許ポートフォリオにより
実質的な独占期間を最大化する戦略が十分に取られていない。
Point
・医薬やバイオ等の特許の有効性が非常に高い分野では、実質的な独占期間を長期間確保するための出願戦略が重要です。事例⑭ 段階的な権利化により独占期間を長期化する
1.スタートアップの課題
スタートアップは、出願を段階的に行うことで製品の実質的な独占期間を延長できることを知らなかったため、一つの特許を取得したことで満足しており、製品の実質的な独占期間を長期化する機会を逃していました。
2.IPASでの対応
メンタリングチームは、スタートアップから製品や知財取得状況の説明を受け、現在の知財ポートフォリオを描きました。
その中で、まだ補強可能な部分を明らかにし、それらを段階的に特許化することで、製品の独占期間を実質的に延長できることを認識しました。
併せて、医薬品特許については、特許の登録又は臨床試験の開始から薬事承認までにかかった期間(薬事承認を得るために特許発明が実施できなかった期間)の分だけ特許の存続期間を最大 5年延長できる制度があることも助言しました。
そして、特許出願する順番を描くことで、今後の知財化戦略を構築しました。
3.本事例のkey factor
独占販売期間を長期化しよう
特に創薬事業は、研究開発に多額の期間と資金が必要なため、できる限り長期の独占販売期間を確保することで、投資回収率をあげる必要があります。
段階的な権利化を検討しよう
段階的に出願・権利化する方法は様々な企業が実施しているので、先行する類似製品の出願事例を参考に、自社の出願戦略を検討しましょう。